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第38回東京国際映画祭 【コンペティション部門】 『恒星の向こう側』 舞台挨拶&質疑応答に 中川龍太郎監督、朝倉あき、久保史緒里 登壇! <イベントレポート&フォト>
第38回東京国際映画祭 【コンペティション部門】
『恒星の向こう側』
舞台挨拶&質疑応答に 中川龍太郎監督、朝倉あき、久保史緒里 登壇!
<イベントレポート&フォト>
第38回東京国際映画祭【コンペティション部門】に選ばれた『恒星の向こう側』の舞台挨拶&質疑応答が11月2日(日)にヒューリックホール東京にて開催され、中川龍太郎監督、朝倉あき、久保史緒里が登壇しました。
中川龍太郎監督の過去作『走れ、絶望に追いつかれない速さで』『四月の永い夢』に続いての『恒星の向こう側』が3部作の最終章となります。河瀨直美と福地桃子が母と娘を演じており、母の余命を知り故郷に戻った娘・未知は、寄り添おうとしながらも拒絶する母・可那子と衝突を重ねていくが、母の遺したテープから“もうひとつの愛”を知ったとき、彼女は初めて母を理解し、母から託された愛を胸に進んでいく物語となります。
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<イベントレポート&フォト>
第38回東京国際映画祭【コンペティション部門】に選ばれた『恒星の向こう側』の舞台挨拶&質疑応答が11月2日(日)にヒューリックホール東京で開催され、観客の温かい拍手の中、中川龍太郎監督、朝倉あき、久保史緒里が登壇しました。
最初の挨拶で中川龍太郎監督は「今日は観てくださってありがとうございます。上映としては3回目ですが、この作品を世の中に出せて皆さんが観てくれていることが嬉しいです。よろしくお願いします」と語り、朝倉あきは「皆さん映画を観てからの余韻が残る中、感じた事を共有できる時間をご一緒できて嬉しいです。皆さんの感想が楽しみです」そして久保史緒里からは「ついにこうやって皆さんにこの映画をお届けできました。実は朝倉さんと初めてお会いすることができて、お伺いしたいことも沢山あるので、皆さんと共に作品のお話できたらなと思います」と述べました。
ここからは作品に関してのトークを進めていきます。
『これが3部作の集大成なのではないかと位置づけさせていただきましたが、“喪失”ということも大きなテーマとなっているかと思いますが、どのような所からインスピレーションを受けているのか、どんなプロセスにて作ったのでしょうか?』という問いに対して監督からは「3部作とは自分では言ったことはないのですが、そういうことになってますね(笑)今見て頂いた通り、自分自身の人生だったり、感じ取ったものはそのままではないけれども反映して作った。学生時代に親友が自殺したことを題材にしたり、朝倉さんと視点を変えて撮った『四月の永い夢』は精神的な繋がりのある、作品です。今回の作品は久保さん以外はほとんど自分の作品に出てくださった人たちばかりで、自分これまでの人生の集大成として作った作品となります」と語りました。
『朝倉さんや久保さんが演じられた役は親子のそれぞれの性格だったり人生を投影するようなすごく大切な役だと思うのですが、起用した理由は?』という質問に関しては監督から「最初からこの2人を決めていました。朝倉さんは中尾さんという方と声が似ていました。自分が監督として生きていける作品にいつも朝倉さんが出ており、絶対朝倉さんと決めまていました。久保さんは5年前ほどに衛藤美彩さんからご紹介をしてもらい、自分の作品を観てくださっていて、5年くらいご一緒することはなかったのですが、朝倉さんの役と対比できると思い選びました」と述べました。
朝倉と久保へ『オファーが来たときどう思いましたか?』という質問に対して朝倉は「凄くありがたい気持ちになりました。集大成とは感じてなくて、今までの作品に繋がっていると感じてなかったのでまっさらな気持ちで演じていました。監督のインタビューを見聞きしたのでもう一回演じてみたいと思います」久保は「元々作品を観させていただいて、そのタイミングで先輩が監督の作品に出ることを知りました。私が好きな世界観、繊細な描写を観て、私もご一緒したいなとずっと思っていたので今回こうして5年経ってご一緒できたことはすごく嬉しかったです」と語りました。
その後は映画を観た方からの質問に関して3人が答え撮影の裏側や作品に関して理解を深められる有意義な質疑応答となりました。
ここで朝倉、久保から監督への質問タイムとなり、監督への質問で2人がどうしましょう…と話している中、久保からは『朝倉さんのシーンを静かにとはどういう状況で撮ったのですか?』という質問に対し朝倉から「よーいスタートがあったのですが、カチンコがなかったのでびっくりしました」とコメントが。監督からは「北海道がなかったよね。明確な理由があって、感情が主人公の未知に対して向かうものに関してはカットをきっているのですが、想像された世界ではなく現実にある世界、そこには論理がないはずなので、そういうところのスタートとカットはしていない、構築された関係の中でやり取りをしている場面は普通の撮り方をしました」と撮影方法に関して述べました。
『今回、別の作品でご一緒したことがある方も多く、構えないで現場に行ったのですが、過去に出演していた俳優が多い作品をやる時、今までとの違いはありましたか?』と朝倉からの質問に対して、監督「深い信頼関係が必要だと思っていて、今回初めてなのが久保さんだけですが、久保さんも5年前に知り合っている関係がある中の事なので、本当にやりやすかったです。皆さんと信頼関係がある中でやっぱり人間同士なので、素晴らしい俳優・監督でも合わないなと思う時もあるはずなのですが、そこをいかに乗り越えた人たちで作ったということは何よりも演出する・演じる上でやりやすかったのではないかと凄く思いました」
最後に司会から『朝倉さんと久保さんは“今後どのような役をやりたいか”』質問をしたところ、2人とも「悪い人をやってみたい!」と答え、監督からは「悪い人やりたい人ばっかり僕の映画に出ているの?(笑)」と会場も笑いに包まれました。
最後にフォトセッションを行い終了となりました。
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©2025映画「恒星の向こう側」製作委員会
©2025映画「恒星の向こう側」製作委員会
作品概要
母の余命を知り故郷に戻った娘・未知は、寄り添おうとしながらも拒絶する母・可那子と衝突を重ねる。夫・登志蔵との間に子を宿しながらも、亡き親友への想いに揺れる彼の姿に不安を募らせる未知。母の遺したテープから“もうひとつの愛”を知ったとき、彼女は初めて母を理解し、母から託された愛を胸に進んでいく。
監督:中川龍太郎(『走れ、絶望に追い付かれない速さで』『四月の永い夢』)
出演:福地桃子 河瀨直美 寛一郎 朝倉あき 南沙良 三浦貴大 久保史緒里 中尾幸世
音楽:harukanakamura
X:@kousei_movie
© 2025映画「恒星の向こう側」製作委員会
恒星の向こう側 | Echoes of Motherhood 予告編 Trailer
第38回TIFF コンペティション Competition
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<第38回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:https://2025.tiff-jp.net/ja/


















