エンタメ情報!
豆原一成(JO1)×市毛良枝 『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』豆原一成(JO1)、市毛良枝、中西健二監督、まなべゆきこ(脚本)登壇! <公開御礼舞台挨拶 オフィシャルレポート>
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
注目の次世代俳優・豆原一成(JO1)×44年ぶりの映画主演・市毛良枝
ダブル主演作公開‼
~孫と祖母とが軽やかに紡ぐ家族の物語~
『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』
豆原一成(JO1)、「僕の人生はまだ2合目」とさらなる飛躍を決意!
そして劇場に広がる富士山の景色に感動
豆原一成(JO1)、市毛良枝、中西健二監督、まなべゆきこ(脚本)登壇!
<公開御礼舞台挨拶 オフィシャルレポート>
豆原一成(JO1)と、市毛良枝のダブル主演で贈る、孫と祖母とが軽やかに紡ぐ家族の物語、映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』が絶賛公開中!
祖父が遺したやさしいサプライズ――。
夢に迷う僕と、夢を見つけた祖母。僕らの日々が輝きだす。
日本、そして世界で活躍する11人組のグローバルボーイズグループJO1(ジェイオーワン)の最年少メンバー豆原一成(JO1)と、44年ぶりの映画主演となる市毛良枝のダブル主演で贈る本作。夢に迷いながらも、コーヒーにだけはこだわりがある、ちょっと頼りなくて優しい孫、等身大の大学生・拓磨役をナチュラルな存在感で演じるのは、映画『BADBOYS -THE MOVIE-』(25)で初主演を務めるなど俳優としての活躍が注目されるJO1の豆原一成。そして夫が遺したサプライズによって、夫に先立たれた寂しい日々から一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を楽しんでいくアクティブな祖母・文子を市毛良枝がチャーミングに体現する。
本作の原案は、約100年前、女性の活躍が困難だった時代に学校を創立(後に現在の学校法人文京学院に発展)、教育のために奔走した島田依史子(しまだいしこ)氏の著作「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」(講談社エディトリアル刊)。 彼女が後進に伝え続けた「学ぶことは楽しい」という概念を核に据え、彼女の生きる姿勢のエッセンスを散りばめて本作の物語を構築。監督を務めたのは、中井貴一主演映画『大河への道』(22)などの中西健二。脚本は『サイレントラブ』(24)のまなべゆきこ。
祖父・偉志を亡くした祖母を気遣い同居したはずなのに、同じ学び舎で学ぶことになった祖母との日々は逆に拓磨を元気づけていく…。“夢に迷う孫”と“夢を見つけた祖母”。ふたりを支えるのは、亡き偉志の想い。孫と祖母とが軽やかに紡ぐ、人生のふとした喜びを描く家族の物語が誕生した。
公開後、年代問わず多くの観客から感動や共感の声が寄せられている本作。その温かな反響への感謝を込めて、11月6日(木)、新宿ピカデリーにて公開御礼舞台挨拶を実施!
満員の観客からの拍手に迎えられ、安藤拓磨役の豆原一成(JO1)、安藤文子役の市毛良枝、中西健二監督、まなべゆきこ(脚本家)が登壇!公開後の反響や、観客から事前に頂いた質問に答えるコーナーでは「(作品に関連して)今、人生の何合目?」などに笑顔で回答。さらにイベントの最後には、劇場の客席に富士山の絶景が広がり、登壇者、観客全員で温かな時間を共有したイベントとなりました。
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現在公開中の映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』の公開御礼舞台挨拶が11月6日(木)、新宿ピカデリーにて開催され、ダブル主演を務める豆原一成(JO1)、市毛良枝、さらには脚本を担当したまなべゆきこ、中西健二監督が登壇した。
豆原一成(JO1)さん
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
プレミア先行上映会の際も市毛をエスコートした豆原は、この日も市毛の手を取り登壇し、「皆さん、こんばんは。JO1の豆原一成です」と挨拶。その後、司会者から髪色が変わったことを聞かれ「ちょっと拓磨っぽくなったんじゃないかなと思っております」とはにかみながら「実は昨日髪の毛を染めて、今日が初出しです」と話すと、ファンからは黒髪に大きな歓声と拍手があがった。
10月24日の公開からおよそ2週間が経過したが、祖母・文子と一緒に暮らすことになった大学生・安藤拓磨役の豆原は「大きな反響がありました」と笑顔を見せ、「SNSでも皆さんが観に行ってくれた反響を読みました。家族や、自分のおじいちゃん、おばあちゃんも映画を観てくれました。やっぱり作品が自分の家族に届くのは嬉しいですし、感想をもらえるのも親孝行ができたのかなと思ってありがたいです。また父親から『作品としての拓磨の成長もそうだけど、一成の成長も見ることが出来てよかった』と言ってもらえたのはすごく嬉しかった」としみじみ。
市毛良枝さん
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
文子を演じた市毛も「各世代の方が観てくださり、とても真面目な感想を送ってくれるんです。すごく長いLINEが来ることもあります。また多分、彼(豆原)のファンであろう世代の方からも『こんなおばあちゃんがいたらいいな』なんて感想をいただきまして……」と反響の大きさを述べていた。中西監督も「かなり好意的な感想をいただくことが多かったです。私にしては珍しいです」と自虐的に語りつつも「普段は何か言われたら嫌だなと思ってSNSはあまり見ないのですが、今回たまに誘惑に耐え切れずに見ると、割といいことが書いてあってホッとしました」と笑顔をみせた。
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
この日は、映画を観たという観客から募集した質問に答えるコーナーも。30代の女性から「皆様にお聞きしたいのですが、今のご自分の人生は、富士山で例えると何合目でしょうか?また、そう思う理由も一緒にお聞かせください」という質問が。豆原は「実際に登ったことがないので、難しいのですが……」とつぶやくも「2合目ぐらいかな」と回答。その理由について豆原は「まだまだ上はあるなと。半分でもない。もっと上に行けるという意味で」と説明すると、会場からは大きな拍手が。
同じ質問に市毛は「年齢で言ったらきっと7とか8(合目)とか言わなきゃいけないんだと思うんですけど」と笑うと「5合目~6合目ぐらいでしょうか。ちょうどその辺りから樹木がなくなって、頂上が見えるようになる。そのぐらいで目標が見えるようになるし、もうちょっと登ると、麓がきれいに見えるようになる。そんな時期なのかなと思います」と人生を山に例える素敵な回答に場内が唸る。
まなべゆきこ さん
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
中西健二監督
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
脚本家のまなべも「私も5合目と言おうと思っていました。自分が頑張っている途中のまま、最後まで行く方がいいのかなと思うんです」といつまでも向上心を持っていたいという意味合いの回答をすると、中西監督は「僕は2.5合目ぐらいですね。豆原さんと近い」と語り「まあ僕は頑張っても3.5合目ぐらいまでしか登れないと思うんです」と発言し会場を笑わせていた。
続いて50代女性から、劇中、文子の亡き夫・偉志が“富士山”が大好きだったことにちなんで「皆さんにとって富士山のような存在は?」と聞かれると、豆原は「JO1です!」と即答し「やっぱりJO1という名前があるから、自分は仕事ができている。僕にとって切っても切り離せない。その意味で、僕にとっての富士山はJO1だと思います」と語る。司会者から「JO1と共にトップを目指していく感じですか?」と聞かれた豆原は「そうですね。まだ僕の感覚では2合目なので、もっと行けるんじゃないかと思います」とさらなる飛躍を誓っていた。
さらに20代の女性から「(劇中)拓磨が1人で話題のカフェに行った時、オーナーに『どのくらいの好きがあれば夢を叶えられますか』と質問した答えで『好きであり続けるだけで夢を叶えるための半分は叶えられている』という台詞が心に響いて思わず泣いてしまったのですが、皆さんが今でも好きであり続けているものはありますか?」という質問が。
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
豆原は「僕はダンスです」と即答すると「それを今こうやってお仕事にさせてもらって、皆さんの前でパフォーマンスするっていうのは、本当にありがたいですし、改めて好きだなと感じます」と笑顔で答える。市毛は「私は演じることを仕事にしていますが、もともと見ることが大好きだったんです。客席で演劇や物語を見ているときのワクワクが、仕事をしていると遠いところにいってしまっているなと感じることもあったんです。しっかりと原点に戻って、その好きをずっと大切にしていきたいです」と回答していた。
最後の質問は60代の女性から豆原に「去年、この映画に参加されたことが、自分にとってはターニングポイントだったとインタビュー記事で話されていましたが、出演後に自分の中で変わったと感じたことがあれば教えていただければと思います」と質問。豆原は「この作品を撮っていく中で、お芝居に対しても、お芝居以外のところでも自分と向き合う時間が多かった。そのなかで、葛藤やつまずきもありました。でもその経験がすべて自分にとっていい経験になったなと思えるんです。この経験が無かったら、今の自分はないなと思える。そんな気持ちになれた気がします」と振り返っていた。
最後に市毛は「こうやって皆様と一緒に空間を作ることができて本当に幸せでした」と観客にお礼を述べると、豆原も「公開前は不安があったのですが、自分が想像している遥か上をいくぐらい優しい言葉をかけていただきました。皆さんがこうしてたくさんこの映画を観てくださり、いろいろな人に広めてくださったことが本当に嬉しいです」と感謝を伝えていた。
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
そしてイベントの最後に、満員のお客様が手にしたブルーや白のパネルを一斉に掲げると、そこに現れたのはきれいな富士山!それを背景に豆原、市毛が笑顔でポーズすると、さらに大きな歓声が上がり、作品同様、温かな雰囲気に包まれたイベントとなった。
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【STORY】
祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つけて・・。
主演:豆原一成(JO1) (『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(22)、『BADBOYS -THE MOVIE-』(25)等)
市毛良枝 (『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『明日を綴る写真館』(24)等)
出演:酒井美紀、八木莉可子、市川笑三郎、福田歩汰(DXTEEN)、藤田玲、星田英利/長塚京三
監督:中西健二 主題歌:「ひらく」 JO1 (LAPONE ENTERTAINMENT)
脚本:まなべゆきこ 音楽:安川午朗 制作プロダクション:PADMA
原案:島田依史子 「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」(講談社エディトリアル刊) 原案総責任:島田昌和
配給:ギャガ ©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
公式HP:https://gaga.ne.jp/fujisan_and_coffee
公式X: @MtFujiMovie1024
公式Instagram: @MtFujiMovie1024
全国公開中!
主演・福山雅治×大泉洋『映画ラストマン -FIRST LOVE-』物語の舞台・北海道での福山&宮沢の共演シーンや捜査一課メンバー再集結&日本映画初出演・ロウンの姿を捉えたスチール解禁
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
主演・福山雅治×大泉洋の最強バディが、ついにスクリーンへ!
『映画ラストマン -FIRST LOVE-』
物語の舞台・北海道での福山&宮沢の共演シーンや
大泉・永瀬・今田ら捜査一課メンバー再集結&
日本映画初出演・ロウンの姿を捉えたスチール一挙解禁!!
TBSテレビで2023年4月期の日曜劇場として放送され、一大ブームを巻き起こした福山雅治主演の連続ドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』が『映画ラストマン -FIRST LOVE-』として映画化、12月24日(水)クリスマスイブに全国公開となります。
本作は、福山演じる全盲のFBI捜査官・皆実広見と、大泉洋演じる孤高の刑事・護道心太朗が凸凹バディを組んで難事件を解決していく、新時代の痛快バディドラマ。主人公・皆実広見は過去のある事故がきっかけで両目の視力を失いながらも、FBIで“事件を必ず終わらせる最後の切り札=ラストマン”と呼ばれ、数々の事件を解決してきた凄腕の特別捜査官。そして交換留学生としてアメリカからやってきた皆実のアテンド役を命じられたのが、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗。
肩書も性格も全く異なる二人だったが、徐々に力を合わせて事件を解決する“無敵のバディ”に。さらにドラマ後半では皆実と心太朗の過去の因縁が明らかになり、二人が実の兄弟だったという衝撃の事実が判明。さらに強い絆を手にした二人が、史上最大の難事件に挑むため、この冬スクリーンに帰ってきます‼
大泉洋がモノマネで新キャスト・ロウンを歓迎!
福山雅治と宮沢りえの共演初日もレポート
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
先日 『映画ラストマン -FIRST LOVE-』より本予告が解禁となり、無敵のバディが今回北海道で挑む難事件の概要が明らかになったばかり。ドラマから続投となった護道泉(永瀬廉)、吾妻ゆうき(今田美桜)らに加えて、“皆実の初恋の人”であり、世界的な天才エンジニアであるが故に謎の組織から追われるナギサ・イワノワ(宮沢りえ)と娘のニナ・イワノワ(月島琉衣)、更に皆実をライバル視するFBI特別捜査官のクライド・ユン(ロウン)など新キャラクターの役どころも徐々に判明し、注目度が更に高まっています。そんな本作の新カットが解禁となりました!
本作のクランクインは昨年12月末。初日は警視庁特別捜査本部のセットでの撮影で、大泉のほか永瀬、今田、松尾、奥など捜査一課の面々が揃い、現場は高揚感に包まれていました。さらに今回からラストマンチームに加わる韓国出身の人気俳優・ロウンの姿も。スタジオにやってきた大泉が、いきなり「韓国から来ました。ロウンです」とロウンのマネをして挨拶し一瞬で現場を和ませた後、ロウンが改めて挨拶をすると、笑顔でラストマンチームに迎え入れられました。解禁となった新カットには、ロウンが日本語の台詞を練習しているのを大泉と永瀬が優しく見守る様子も映し出されています。この日、FBIから皆実に次ぐ交換研修生としてやってきたユンと吾妻の初めてのやりとりと二人の様子を見て焦る泉、そして皆実が待つ札幌行きを言い渡される心太朗など、台本にして約8ページにわたる、物語の導入シーンの撮影となりました。
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
一方、映画の舞台となる北海道の地で撮影されたのは、皆実と彼の初恋の人・ナギサが再会するシーン。謎の組織による襲撃から逃れてきたナギサは、皆実に自身と娘の二ナの保護を求め、握手を交わします。短いやり取りの中で、言葉にせずとも互いへの想いが感じられる、どこか切なくも深みのあるシーンとなっています。
福山と宮沢は本作が初共演ですが、ともに長年役者としてトップを走ってきたベテラン同士、空き時間の会話も楽しんでいた様子。皆実とナギサの物語、そして今まで語られなかった皆実の過去にも、ますます注目が集まります。
北の大地で繰り広げられる、無敵バディの新たな物語。ドラマファンはもちろん、誰もが楽しめるサスペンス・エンターテインメント超大作、『映画ラストマン -FIRST LOVE-』は12月24日(水)クリスマスイブに全国ロードショー!更なる続報にご期待ください!
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■STORY:
全盲のFBI捜査官×孤高の刑事
無敵のバディが挑む、新たな事件。
カギを握るのは、初めて愛した人だった――。
どんな事件も必ず終わらせる最後の切り札・ラストマンの異名を持つ全盲のFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治)と、警視庁捜査一課の護道心太朗(大泉洋)。
数々の難事件を解決してきた無敵のバディは、ある事件のために北海道へ。そこで出会ったのは、皆実の初恋の人、ナギサ・イワノワ(宮沢りえ)。世界的な天才エンジニアであるが故に謎の組織から追われていた彼女は、命の危険を感じアメリカへの亡命を希望していた。皆実と心太朗は、護道泉(永瀬廉)やFBIから新たに派遣されたクライド・ユン(ロウン)、CIA、北海道警の合同チームと共に事件に挑むが、内通者によって情報が漏れ襲撃を受けてしまう。絶体絶命のピンチに陥った二人は果たして、愛する人を守り、事件を解決することができるのか――!?
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映画概要
■タイトル:『映画ラストマン-FIRST LOVE-』
■出演:福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、ロウン、月島琉衣、寛一郎、谷田歩、黒田大輔、松尾諭、今井朋彦、奥智哉、木村多江、吉田羊、上川隆也、宮沢りえ
■脚本:黒岩勉
■企画プロデュース:東仲恵吾
■監督:平野俊一
■配給:松竹
■公開:2025年12月24日(水)全国ロードショー
■クレジット:(c)2025映画「ラストマン」製作委員会
■公式HP:https://www.lastman2025.jp
■公式X:@LASTMAN_tbs
■公式Instagram:lastman_tbs
■公式TikTok:@lastman_tbstv
12月24日(水)全国ロードショー!!
子ども国際映画祭「第32回 キネコ国際映画祭」各部門受賞作品発表! クロージングセレモニーに井ノ原快彦さん、桂宮治さんが登壇!!
子ども国際映画祭「第32回 キネコ国際映画祭」
各部門受賞作品発表!
クロージングセレモニーに
井ノ原快彦さん、桂宮治さんが登壇!!
一般社団法人キネコ・フィルム(東京都渋谷区、代表 椎名 保)は、11月4日(火)子どもたちの国際映画祭「第32回キネコ国際映画祭」(10 月 31 日(金)〜11 月 4 日(火) 東京⼆⼦⽟川の街の各所で開催)のクロージングセレモニーを開催し、期間中の上映作品の中から、各部門受賞作品の発表を行いました。
クロージングセレモニーには、映画祭のスペシャル・サポーターを務める井ノ原快彦さん、桂宮治さんが登壇し、MCを務めました。井ノ原さんと宮治さんは海外の上映作品を生で吹き替えする“ライブシネマ”にも挑戦。上映終了後には、会場に集まった観客からは大きな拍手が起こっていました。“ライブシネマ”は、様々な⾔語で制作される世界中の映画を⽇本語でお楽しみいただくために、スクリーンを⾒ながら⽣でライブ吹替を⾏い上映するキネコ国際映画祭ならではのプログラムです。ライブシネマでは、ノルウェーの切り絵アニメーション作家、アニータ・キリ監督の、父親の虐待が題材の「アングリー・マン」が上映されました。上映後、井ノ原さんは「ちょっと怖さもあったけど不思議な作品でした。」、宮治さんは「子供のことは愛しているんだけど、怒ってしまう、という感情について、私も子供がいるので、色々考えさせられましたね」、と映画祭とライブシネマの感想を語りました。
また、クロージングセレモニーでは、映画祭で上映された長編、短編合わせて51のコンペティション対象作品の中から、「キネコ チルドレン長編部門グランプリ・短編部門グランプリ」、「ティーンズ長編部門グランプリ・短編部門グランプリ」、「日本作品長編グランプリ・短編部門グランプリ」、「ドキュメンタリー部門グランプリ」、の各部門の受賞作品がそれぞれ発表されました。
受賞作品の選定は、世界中の子ども映画祭の関係者からなる国際審査員に加えて、事前に募集された9~12 歳(小学 4 年生〜小学 6 年生)の「キネコ審査員」、13歳〜18歳(中学1年生〜高校3年生)の「ティーンズ審査員」によって行われました。各部門受賞作品は別紙の通りです。
期間中、多くの方々にご来場いただき、たくさんの笑顔と歓声の中、32回目のキネコ国際映画祭は幕を閉じました。
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【第 32 回キネコ国際映画祭・受賞作品紹介】
■キネコ チルドレン長編部門グランプリ
「ふつうの子ども」
監督: 呉 美保 / 日本 / 96分
©2025「ふつうの子ども」製作委員会
作品概要
唯士(ゆいし)、10才。いたって普通の男子。 そんな唯士が恋をしたのは、“環境問題・意識高い系女子”だった! クラスの問題児も加わり、3人で始めた“環境活動”は思いもよらない方向に向かっていき―。
■キネコ チルドレン短編部門グランプリ
「ハチドリの勇気」
監督: モルガン・ドゥヴォス / フランス / 10分
©Folimage
作品概要
山火事から必死に逃げる動物たち。小さなハチドリだけが残り…。
■ティーンズ長編部門グランプリ
「ナウィ〜未来の私へ〜」
監督: ヴァレンティーネ・チェルーゲ、アプー・モウリーネ、
ケヴィン・シュミュッツラー、トビー・シュミュッツラー /
ケニア=ドイツ/99分
©FilmCrew Media GmbH / Klaus Kneist & Renata Mwende
作品概要
違法ながらも、児童婚が横行し続けるケニア。13歳の少女ナウィは地域トップに輝くほどの学力を持っており、都市の高校への入学を夢見る。しかし、一家の生活は苦しくなり、ナウィは家畜と引き換えに嫁ぐことになり…。
■ティーンズ短編部門グランプリ
「いか、くじら、たこ、わたし」
監督: 安田 幸平 / 日本 / 30分
©️YASUDA CINEMA PROJECT
作品概要
高校入学時、出会った瞬間から「友だち」になれた彩夏、柚穂、陽菜、拓実。 しかし、彩夏の胸に芽生えた小さな違和感が寄り添う4人の関係を少しずつ揺らし、静かな変化を呼び込んでいくー。
「BISHU ~世界でいちばん優しい服~」
監督: 西川 達郎 / 日本 /125分
©2024映画「BISHU ~世界でいちばん優しい服~」製作委員会
作品概要
世界三大毛織物産地・尾州を背景に、発達障害を抱える少女史織(しおり)が家族や友と共に夢へ挑む姿を描く。ぶつかりながらも、支え合い、寄り添いながら歩む家族の愛と絆が胸を打つヒューマンドラマ。
■⽇本作品 短編部⾨グランプリ
「こにぎりくん つながってる?」
監督: 宮澤 真理 ⽇本 / 5 分
©Mari Miyazawa/NHK/NEP
作品概要
⼩さなおにぎりの、こにぎりくん。好奇⼼いっぱいだから、紐をみつけたら引っ張らずにはいられない!でもちょっとまって、その紐どこにつながってるの?友達や⾝の周りのいろんな事はもちろん、宇宙にも、過去にも、未来にもつながっているんだ!君ならどうする?
■ドキュメンタリー部⾨グランプリ
「Girls Donʼt Cry」
監督: シグリッド·クラウスマン / リナ·ルジテ / ドイツ/ 91 分
©Schneegans Productions
作品概要
虐待や迫害、貧困、10 代の妊娠など、さまざまな困難に耐えながら現代を⽣きる 6 ヵ国(タンザニア、チリ、セルビア、韓国、イギリス、イラク/ドイツ)の少⼥。彼⼥たちのありのままの姿を描いたドキュメンタリー
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【コンペティションについて】
キネコ国際映画祭では、海外のコンペティション作品を対象に、様々なアワードを授与しています。
世界中の⼦ども映画祭の関係者からなる国際審査員に加えて、グランプリ作品を審査・決定するのは、⼦どもたちです。事前に募集した 9~12 歳(⼩学 4 年⽣〜⼩学 6 年⽣)の「キネコ審査員」、13 歳〜18歳(中学1年⽣〜⾼校3年⽣)の「ティーンズ審査員」が、映画を鑑賞した上で、本当に⾒たい、⼼に残った作品を選んで、それぞれ「キネコ チルドレン⻑編・短編部⾨グランプリ」、「ティーンズ⻑編部⾨・短編部⾨」を選定します。 「⽇本作品部⾨」、「ドキュメンタリー部⾨」は海外審査員が審査、その他「キネコ名誉賞」などが設定されています。
※⽇本作品のグランプリ受賞作は、海外の⼦ども映画祭での招待上映に推薦されます。
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【出演者コメント】
<スペシャル・サポーター 井ノ原快彦さん>
世界中のクリエイターの⽅々が集まっていらっしゃる前に、⼦どもたちがいる、という独特な雰囲気の映画祭で、他にないですよね。⼦どもたちの映画祭ですから、⼦どもたちが本当に楽しめる映画がたくさん紹介される、いい映画祭だなと思います。⽣アフレコの台本を当⽇にもらう、という荒さもありますが、それもまた、みんなで本当に⼿作りでやっているキネコの⾯⽩さ、良さがありますね。今後は、⼦どもたちの作品を観てみたいとも思いました。僕らもその映画のスタッフや出演者で使ってもらえたら、楽しいなと思いますね。
⼾⽥恵⼦さんもおっしゃっていたんですけど、これが今年できることは当たり前じゃなくて、奇跡だと思うので、これから 40 回⽬(今年 32 回⽬)に向けてさらに⼤きくしなくてもいいから、もっと暖かい、深い映画祭になっていけるように、みんなで頑張っていきたいなと思います。
<スペシャル・サポーター 桂宮治さん>
授賞式の時に、少し涙ぐむ受賞者の⽅もいらっしゃって、作り⼿が本当に真剣に、何かを伝えようという思いで作り上げた作品が、報われる瞬間に⽴ち会えたのは、映画祭ならではのいい瞬間を拝⾒させていただけたなと思いました。僕も作り⼿として、そういう作品をどんどん作っていかなきゃいけないと感じました。
キネコは、ステージ前のマットの上で、寝そべって映画鑑賞している雰囲気が良いですよね。それが映画祭ならではの魅⼒だな、と感じます。キネコ国際映画祭では、毎年⼩噺をやらせていただいているのですが、海外の⽅が⾔葉が通じてなくても⼀緒になって蕎⻨を⾷べる所作のところで笑ってくれたり、動画を撮ってくれたりするので嬉しかったです。それがまた、海外でちょっとでも落語が広がってくれたら映画祭ならではの価値だと思いますね。
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【セレモニーの様⼦】
【キネコ国際映画祭について】
毎年秋に開催されるアジア最⼤規模の⼦ども国際映画祭。世界の三⼤映画祭の⼀つに数えられるベルリン国際映画祭(ドイツ)の児童映画部⾨「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」の協⼒を得て、1992年に創設。 ティーンズ審査員を含む約 20 ⼈の「キネコ審査員」によって最優秀作品賞(グランプリ)が選定されるのが特徴です。⼀⽅⽇本作品部⾨において、世界の⼦ども映画祭のディレクターや専⾨家の国際特別審査員がグランプリを決定します。 期間中、楽しくてワクワクする映画はもちろん、楽しさだけではない多様な感情を体験する映画も上映することで、⼦どもだけなく⼤⼈にも、社会問題の気づきなど学びがある映画体験を提供しています。また、各所で映画を楽しむたくさんのコンテンツを実施。本格的なホールから野外上映、街中のカフェや公園など、街のあちこちで、多くの企業や地域団体のみなさまと、親⼦で⼀緒に学べる多様なイベントやワークショップを開催しています。
公式サイト:https://www.kineko.jp/
第38回東京国際映画祭にて高畑充希、中島健人、デブラ・ゼイン、福間美由紀を迎えケリング「ウーマン・イン・モーション」トーク開催
左より:是枝裕和、高畑充希、デブラ・ゼイン、中島健人、福間美由紀
第38回東京国際映画祭にて
高畑充希、中島健人、デブラ・ゼイン、福間美由紀を迎え
ケリング「ウーマン・イン・モーション」トーク開催
─ 「ウーマン・イン・モーション」ディナーには世代や職種を超えた映画関係者が一堂に集う ─
グローバル・ラグジュアリー・グループのケリングは、第38回東京国際映画祭公式プログラム TIFFスペシャルトークセッション ケリング「ウーマン・イン・モーション」トークを11月2日(日)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催しました。
キャスティング・ディレクターの歴史的意義と創造的な影響に焦点を当てた『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』の特別上映後に実施されたトークでは、映画監督の是枝裕和によるオープニングスピーチに続き、高畑充希(俳優)、中島健人(俳優・アーティスト)、デブラ・ゼイン(キャスティング・ディレクター)、福間美由紀(プロデューサー)が登壇。自身の経験を交えながら、キャスティングの裏側や、女性が映画制作において果たす役割の変化について意見を交わしました。
また、同日夜には2015年にカンヌ国際映画祭で創設された「ウーマン・イン・モーション」プログラムの10周年を祝うディナーが都内で開催され、世代や職種を超えた映画関係者が一堂に会し、カメラの前と後ろで活躍する人々の交流の場となりました。来場者には、登壇者や第38回東京国際映画祭の審査委員を務めるヴィヴィアン・チュウとマチュー・ラクローをはじめ、CSA(キャスティング協会)に所属するキャスティング・ディレクターのカサンドラ・ハン、シーン・ジョセフィーヌ・タイセン、川村恵、映画監督・映画プロデューサーの川村元気、映画監督の石川慶、深田晃司、永田琴、奥山由之、枝優花、奥山大史、団塚唯我、田中未来、映画プロデューサーの村田千恵子、俳優の真矢ミキ、竹嶋康成、二宮和也、玄理、宮澤エマ、竹内涼真、石橋静河、玉城ティナ、奥切めぐみ、藤岡真威人に加え、文筆家・無言館共同館主の内田也哉子、俳優・プロデューサーのMEGUMI、歌舞伎俳優の片岡千之助、モデルのUTAらが出席。
高畑充希、是枝裕和
中島健人
二宮和也、川村元気
石川慶
深田晃司
永田琴
枝優花
団塚唯我
田中未来
真矢ミキ
玄理
宮澤エマ
竹内涼真
石橋静河
玉城ティナ
藤岡真威人
内田也哉子
MEGUMI
片岡千之助

UTA
東京国際映画祭での5回目の開催となるケリング「ウーマン・イン・モーション」トーク。オープニングには、本プログラムの意義に賛同し、2022年には登壇経験もある是枝裕和監督が登場。「この取り組みを知ってちょうど5、6 年。こういうことが日本でもできればと思っていたタイミングでカンヌ国際映画祭のパーティーにお招きいただき、以来、その想いに賛同してまいりました。映画監督という仕事はどうしても外の世界に触れる機会が少なく、世界が狭まっていく危機感を感じています。こういう形で外の世界の方と連携しながら、何が課題なのか、何が欠けているのか、というのを見つめていく機会がとても重要だということに気づき、まずは自分の現場から変えていこうとしています」と、「ウーマン・イン・モーション」が掲げるテーマへの想いと、その想いによって変化した現状についてスピーチ。「こういったイベントを通して、自分自身の意識改革にもつなげていきたいと思っています。皆さんにも、いま映画業界で変化が起きていることを受け取って帰って欲しいです」と、会場に投げかけました。
是枝監督のオープニングスピーチを受け、今回のトークゲストが登壇。ドラマやミュージカル、映画など幅広い分野で活躍する実力派俳優の高畑充希氏、アーティストとしてだけでなく俳優業にも進出し、海外作品への出演にも意欲的な中島健人氏、是枝監督が率いる「分福」にて、『ベイビー・ブローカー』、『真実』、「阿修羅のごとく」などの映画やドラマを企画・プロデュースしてきたプロデューサーの福間美由紀氏に加え、CSA(キャスティング協会)に所属するキャスティング・ディレクターのデブラ・ゼイン氏が初来日し、登場しました。
「この先、自分が子育てをしたり、母として生きていく中で、試行錯誤したり、壁にぶち当たるときが来るのかなと感じています。そんな中、このイベントに招待いただいたのはとても良いきっかけになると思いました。お招きいただき嬉しいです」と今回のトークセッション参加へ意欲を語るのは、プライベートと仕事、その双方をしなやかに両立する姿が多くの共感を呼ぶ高畑氏。男性だからこその視点にも着目しながら参加する中島氏は、“映像業界における女性”というトークテーマについて「インティマシー・コーディネーターという職種ができたり、子どものいる方にとって働きやすい環境が整ってきたりと、進化し続けているタイミングですよね。今の世代の感覚でたくさんディスカッションしていきたいですし、皆さんと一緒に、女性がどう映画作りに尽力していくのか、しっかり学んでいきたいです」と「ウーマン・イン・モーション」が掲げるテーマへの素直な想いを明かし、笑顔でトークセッション参加へのモチベーションを語りました。プロデューサーという立場で国内外問わず多くの作品を生み出し、映画の制作現場をよく知る福間氏は、「海外の現場を知るたびに、日本ではどうなんだろうと考える機会が増えました。その経験を踏まえてお話しできるのが楽しみです」と語りました。

左より:是枝裕和、高畑充希、デブラ・ゼイン、中島健人、福間美由紀
今回のトークは、来年3月に授賞式が行われる第98回アカデミー賞®にて、新たに「キャスティング賞」が創設されることを受け、キャスティングの重要性と、映画・ドラマで描かれる女性像の変化、さらなる女性たちの活躍がテーマに。トークの前には、伝説的な女性キャスティング・ディレクターのマリオン・ドハティ氏をめぐるドキュメンタリー『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』が特別上映され、ゼイン氏は「キャスティングという仕事を作り上げた人です。伝説的な彼女の存在は非常に大きいです」と敬意を込めて彼女の功績に触れました。
ハリウッドで約30年にわたり活躍し、『アメリカン・ビューティ』、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を始め、『ドリームガールズ』など、多くのヒット作にキャスティング・ディレクターとして携わってきたゼイン氏は、「この仕事は世界中の俳優の知識が必要です。最終決定は監督が担いますが、キャスティング・ディレクターの意見が作品に大きな影響を及ぼすこともあるんですよ。意見が食い違った時には、監督と喧嘩をするくらいのことも起こります(笑)」と自身の経験も交えて明かされるエピソードに高畑や中島も興味津々。

左より:中島健人、高畑充希、デブラ・ゼイン、福間美由紀
高畑は「自身で役を選ぶというより、役に選ばれるという感覚になることがあって。自分では合っているかな?と思う役でも、自分をよく見てくれる方が選んでくれた役だから、とチャレンジすると、そのことで自分自身の課題が見えたりします」と俳優としての感覚を交えて話し、ゼイン氏に「人を見てキャスティングするときに、心がけていることは?」と思わず質問を投げかける一幕も。それに対しゼイン氏は「役柄のことを考えていますね。すごく演技が上手でも、役とのマッチングが大事なので、これは意識した方が良いと思います」とアドバイス。続いて中島が冗談交じりに「もし自分がゼインさんの作品に出るならどんな役が合うと思いますか?」と投げかけると、「大学生の役かしら?若く見えます。(笑)」とゼイン氏もお茶目に返し、和やかなムードでトークは盛り上がりを見せました。
第98回アカデミー賞®でようやく「キャスティング」部門が創設されることを受け、ゼイン氏は「これまで女性の仕事だと思われていた部分もあると思います。ようやくその価値が理解されました。記念すべき年になると思いますし、どんな結果になるのかワクワクしています」とキャスティング・ディレクターという職種が今後飛躍していくことに期待をふくらませている様子。

ゼイン氏は、映画で描かれる女性像の変化について聞かれ、「時代を反映していると思います。女性がリーダーを果たす役柄や女性のヒーローなどが増えてきましたし、そういう機会はどんどん増していくと思います」と現状を分析。中島氏も「『バービー』や『プロミシング・ヤング・ウーマン』など、女性が主体となって生き抜く力強さを描いた作品が増え、時代に順応した作品が作られているように感じます」とゼイン氏の意見に同意。一方、「本当の意味で、 “人間”として平等に描かれている作品が観たいですよね。LGBTQの方々を描く作品も、当事者が演じるべき、という意見など色々あると思いますが…」と鋭い視点で切り込んだのは高畑氏。ゼイン氏も「良い質問ですね」と賛同しながら、「私は必ずしも当時者である必要はないと思っています。フィクションなのか、ドキュメンタリーなのか、その線引が曖昧になる場合もありますが、上手い人が演じるべきです」とキャスティング・ディレクターとしての見解を述べていました。
映画で描かれる女性像に変化が見られることに希望を感じているのが福間氏。「昔も魅力的なヒロインを描いている作品はたくさんありますが、私がプロデューサーとして参加する作品でも、女性の眼差しや価値観を物語に落とし込むことは特に意識しています。まさに、女性の生き様が描かれている『遠い山なみの光』を製作したときは、物語の中では複数の女性が登場するけど、それが一人の女性の多面的な一面に見えるように心がけて作っていました」と現場の最前線に立つ福間」ならではのエピソードを披露しました。

映像業界における女性の問題が少しずつ改善されていく中で、さらなる活躍には何ができるのかと投げかけられると、「2018年、フランスで映画作りを行っていた際に驚いたのが、撮影時間は8時間まで、土日は休み、というルールが定まっていたことです。カルチャーショックと言える衝撃でした。その現場には、女性や子育て中の方も多くて…。社会保障がしっかりしていることで、女性でもキャリアを続けることができるんです。日本では、生活を犠牲にせざるを得ないことがあまりに長く続いてきました。今、そんな日本でもルールが設けられるようになったりと、変わろうとしている中にいます。意識をアクションに変えていく最中です」と、世界の現場を知る福間ならではのリアルな現場の声を届けました。
現場の最前線に立つ高畑は「当事者としても、転換期を迎えていると感じています。子どもができて子育てをしていく中で、『もっとこうだったいいのに』と思うことが増えていくのかもしれません。そうなったら、我慢せずに声に出していくことで、働きやすい環境作りに貢献できたら嬉しいです」と、母として、俳優として、真摯に仕事に向き合う姿勢を見せ、中島は「食事の時間をしっかり作るとか、ファミリーデーを設けてみるとか、少しの変化が現場を充実させていくきっかけになると思います。みんながそれに気づき始めているので、時代の真ん中にいる一人の映画人として、推奨していけたら良いなと思います」と、これからの未来へと想いを託すとともに、行動を起こしていくことの大切さを明かしていました。
最後に、ゼインは「期待以上に多くのことを学べたイベントでした。皆さんにとっても発見があったら嬉しいです」とコメント。福間も「とても新鮮でした。どんな人でも、映画を愛し、支えてくれる人みんなが声に出していいんだと思ってくれる機会になったと思います」と手応えを実感した様子。高畑は「こういう経験はあまりないのでドキドキしましたが、色んな人の意見をきけて面白かったです。明るい未来が見える気がして嬉しいです」と笑顔に。中島も「時代を変えることに少しずつ尽力していきたいです。改めて、第98回アカデミー賞®でのキャスティング賞創設を祝福します」と述べ、登壇者らの力強いメッセージが多くの人に送られたイベントは、大盛況の中、幕を閉じました。
●高畑充希(俳優)
2005年、山口百恵トリビュートミュージカル『プレイバックpart2〜屋上の天使』主演オーディションでグランプリを獲得し、デビュー。07年からミュージカル『ピーターパン』で8代目ピーターパンを6年間務める。その後、13年NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」出演し、演技力と歌唱力を併せ持つ女優として注目を集め、16年NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」ではヒロイン・小橋常子を務めた。18年映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』で、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。ドラマ「過保護のカホコ」(17)、「同期のサクラ」(19)、「にじいろカルテ」(21)、「いりびと -異邦人-」(21)、「ムチャブリ!私が社長になるなんて」(22)、「unknown」(23)などのテレビドラマから、『奇跡の人』(19、22)、『ミス・サイゴン』(22)、『宝飾時計』(23)などの舞台まで様々な作品に出演。近年の主な作品に映画『怪物』(23)、『ゴールデンカムイ』(24)、『国宝』(25)、大河ドラマ「光る君へ」(24)、Prime Videoにてドラマ「1122 いいふうふ」(24)、映画『ウィキッド ふたりの魔女』(25、日本語吹替版)、ミュージカル『ウェイトレス』(25)などがある。10月10日に映画『秒速5センチメートル』の公開を控える。デビュー20周年・音楽プロジェクト第一弾、Night Tempoプロデュースによる「Over You」が配信中。
●中島健人(俳優・アーティスト)
1994年、東京都出身。2008年、ドラマ「スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜」(日本テレビ)でドラマデビューし、2011年にはアイドルグループ「Sexy Zone」としてCDデビューも果たす。2013年、ドラマ「BAD BOYS J」(日本テレビ)でドラマ初主演を務める。映画初主演作の『銀の匙 Silver Spoon』(14/𠮷田恵輔監督)をはじめ、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16/月川翔監督)、『心が叫びたがってるんだ。』(17/熊澤尚人監督)、『ニセコイ』(18/河合勇人監督)など幅広いジャンルで主演を務める。2024年、Sexy Zoneを卒業し、俳優・アーティストとして新たな活動をスタート。近作は、Netflix映画『桜のような僕の恋人』(22/深川栄洋監督)、『ラーゲリより愛を込めて』(22/瀬々敬久監督)、『おまえの罪を自白しろ』(23/水田伸生監督)、『知らないカノジョ』(25/三木孝浩監督)などがある。またHuluオリジナル「コンコルディア/Concordia」(24/製作総指揮:フランク・ドルジャー)では、全編英語セリフでの演技にも挑戦し、国内外で活躍の場を広げている。

●デブラ・ゼイン(キャスティング・ディレクター)
米国フロリダ州マイアミ出身。ニューヨーク州ブロンクスビルのサラ・ローレンス大学にて学ぶ。約30年にわたりキャスティング・ディレクターとして様々な作品に携わる。これまでに手がけた長編映画は『アメリカン・ビューティー』(99)、『ギャラクシー・クエスト』(99)、『トラフィック』(00)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)、『シービスケット』(03)、『ドリームガールズ』(06)、「オーシャンズ」シリーズ(01〜)、「猿の惑星」シリーズ(11〜)、「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12〜)など。近年では『コカイン・ベア』(23)や、『トロン:アレス』(25)など、話題作のキャスティングにも精力的に取り組んでいる。CSA(キャスティング協会)主催のArtios賞に21回ノミネート、4回受賞。

●福間美由紀(プロデューサー)
島根県出身。東京大学大学院修了後、ジュネーヴ留学を経て、映像制作会社に勤務。2014年、是枝裕和監督が率いる「分福」の立ち上げから参加し、以来、映画やドラマの企画・製作・海外展開を手がけている。主なプロデュース作品に、新進気鋭の監督たちによるオムニバス『十年 Ten Years Japan』(18/日本・香港/釜山国際映画祭アジアの窓部門)、是枝監督の『真実』(19/仏・日/ベネチア国際映画祭コンペティション部門)、『ベイビー・ブローカー』(22/韓国/カンヌ国際映画祭男優賞・エキュメニカル審査員賞)、Netflixシリーズ『阿修羅のごとく』(25)、カズオ・イシグロ原作・石川慶監督の『遠い山なみの光』(25/日・英・ポーランド/カンヌ国際映画祭「ある視点」部門)など。多様な才能と共に、国際共同製作にも幅広く取り組んでいる。
●ケリング「ウーマン・イン・モーション」について
ケリングは、女性に対するコミットメントや取り組みを、グループの優先事項の中心に据えています。クリエイティビティこそが変革を生み出す最も強い力の一つであるものの、依然として男女間の不平等が顕著な芸術や文化の世界に「ウーマン・イン・モーション」プログラムは取り組んでいます。2015年、ケリングはカンヌ国際映画祭にて、カメラの前と後ろで活躍する女性たちに光を当てることを目的とし、「ウーマン・イン・モーション」を創設しました。以来、このプログラムは写真をはじめとする芸術分野にも活動を広げています。「ウーマン・イン・モーション」アワードでは賞を通じて、インスピレーションを与えた人物を表彰するとともに、新たな才能への具体的な支援を行っています。また、トークイベントやポッドキャストでは、著名人がそれぞれの職業における女性の立場について意見を交換する機会を提供しています。
2025年、「ウーマン・イン・モーション」の創設10周年を迎える年に、ケリングは文化と芸術分野における女性への10年間のコミットメントを祝います。
先駆的なプログラムである「ウーマン・イン・モーション」は、芸術の世界を形作る多様な才能と声に光をあててきました。この10年間は、ケリングが対話と行動の場を提供し続け、創造の領域における女性の認知と影響力を高めるために取り組んできた、重要な節目となっています。
●CSA(キャスティング協会)について
CSA(キャスティング協会)は、プロデューサー、監督、クリエイティブチームがキャスティングの専門家を求める際の国際的なリソースであり、世界中でキャスティング・ディレクターおよびアソシエイト・キャスティング・ディレクター、キャスティング・プロデューサーの存在を広く認知させることを目的に活動しています。さらに、多様なチャリティ活動に取り組むとともに、重要かつ有益な専門情報を共有することで会員を支援しています。現在、米国、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア、アフリカに拠点を置く1,200名以上のキャスティングの専門家が所属しています。
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<第38回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2025年10月27日(月)~11月5日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:https://2025.tiff-jp.net/ja/
“INI” 「INI THE MOVIE 『I Need I』」 公開記念舞台挨拶に登壇 MINIと共にデビュー4周年をお祝い! <オフィシャルレポート>
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
“INI”
「INI THE MOVIE 『I Need I』」
公開記念舞台挨拶に登壇
MINIと共にデビュー4周年をお祝い!
<オフィシャルレポート>
グローバルボーイズグループINIが、本日11月3日(月・祝)に東京・TOHOシネマズ六本木にて開催されたドキュメンタリー映画「INI THE MOVIE『I Need I』」の公開記念舞台挨拶に登壇しました。なお、本イベントの様子は、全国の120箇所の劇場で生中継され、撮影時の心境や主題歌に対する想いなどを語りました。
MCには、ニューヨーク・屋敷裕政が参加。観客からの温かい拍手に迎えられながら、メンバー11人と監督を代表して榊原有佑監督が登壇し、自己紹介とともに全国の中継先の映画館に向けてそれぞれメッセージを送りました。
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
先日映画が公開し、反響について聞かれた髙塚大夢は「公開初日からたくさんの人に観ていただけて、1回のみならずたくさん観てくれている方も多くてすごく嬉しいです。このライブビューイングもすぐに売り切れたという話を聞いて、本当にたくさんの人に愛されているなと感じましたし、とても光栄です」と答え、初めての密着ということで正直大変だったことについてエピソードを求められた藤牧京介は「朝ですかね、たくさんの現場にきてくださって朝早くから密着してくれていたんですよ!映画の密着が入っているので服装とか気をつけてくださいとマネージャーから連絡が入って、気をつけたのにそこが一切映画使われてないんですよ!監督ひとつもなかったですよ!(笑)」と明かしました。
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
続いて、“こんなところ撮られてたんだ!ここは入っていないんだ!”と思ったシーンを尋ねられた佐野雄大は、「監督と別室で一対一でインタビューを受けて真剣な話をしていたんですけど、まさかそこ使われると思っていなくて…」と答えると、「それは一番使うやろ!」と一同からツッコミを受け、会場が笑いに包まれる場面もありました。イチオシのシーンを問われると西洸人は「藤牧と木村柾哉シーンがあるんですけど、藤牧が木村に耳打ちする無音のシーンがあって、なんて言ったの!?とすごく気になった」という回答。藤牧は「これまでリーダーとしてまとめてくれてありがとうね!これからも宜しく!」と言っていたと話し、榊原監督も「音自体は取れておらず、僕たちもなんと言っているのかわからなかったのですが、後からなんて言ってるか知って映画に入れました」と裏話も明かされました。
さらに、主題歌「君がいたから」の作詞について聞かれた後藤威尊は「僕はこの楽曲で初めて作詞に参加したので、いい意味で気負わずに自分が感じてきた4年間のことや、自分の見てきた景色や経験を少しでも入れられたらなと思って挑戦しました。その中で特に好きなフレーズが”背中の翼で何度も羽ばたける”という歌詞なのですが、『羽ば“たける〜”』と僕の名前を(尾崎匠海が)気持ちよく歌ってくれていて、聴くたびに僕のことを思い出して欲しいです!」とユーモアを交えて回答しました。
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
そして、本日11月3日はデビュー4周年記念日のため、監督がお祝いのケーキを持って登場。会場のMINIと中継先のMINIと一緒に記念日をお祝いしました。デビュー5年目を迎え、どんな1年にしたいかを尋ねられたリーダーの木村は「これまでいろいろなことを経験させていただいて、皆さんと一緒に歩んできた4年間だったと思うのですが、5年目もこれからまだまだINIが様々なところで咲き誇れるように、コツコツと前進していけるような1年にしたいと思います。MINIの皆さんには5年目も温かく見守っていただけたらと思います」と今後の抱負を述べ、最後には藤牧が「日頃から応援ありがとうございます!今回初めてのドキュメンタリー映画ということで、デビュー当時から応援してくださっている方々、最近INIを知ってくださった方々もみんな楽しめる作品になっていると思いますし、まだ僕たちを知らない方も周りにはいると思うので、そういう方も是非連れて何度も映画を観てくださると嬉しいです!」とメッセージを伝え、本イベントを締めくくりました。
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
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「INI THE MOVIE『I Need I』」 概要
©2025「INI THE MOVIE『I Need I』」製作委員会
【作品概要】
作品タイトル:「INI THE MOVIE『I Need I』」
公開日:2025年10月31日(金) 全国公開
出演:池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大
許豊凡、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅
監督:榊原有佑 武桜子 原田大誠
製作:LAPONE ENTERTAINMENT 東宝
制作プロダクション:吉本興業
制作協力:and pictures Your Films
製作幹事:東宝
配給:TOHO NEXT 吉本興業
公式サイト:https://ini-official.com/feature/movie_ineedi
デビューから現在までの約4年間のメンバーの姿を映し出したINI初の映画作品。
タイトル『I Need I』には、「僕たち(I)があなた(I)と繋がっていく(Network)」というINIの出発点から始まり、約4年間をメンバーとMINI(ファンネーム)の皆さんと共に過ごしてきた中で、「お互いが必要な存在(Need)」となっていくという想いが込められている。
【作品紹介】
『I Need I』――その繋がりは、“かけがえのない”ものになった
2021年6月、「ミライへ羽ばたく」と誓ったあの日から、4年。
「INI」というグループ名に込められた、「あなたと繋がっていく」という想い。
11人で夢を追い、駆け抜けてきた道も、立ち止まる日もMINIと繋がっていくことで走り続けてこられた。
順風満帆に見えたそんな彼らにもスポットライトの裏で言葉にならなかった本音、迷いがあった。
仲間と支え合い、MINIと歩んできた4年間が、今、スクリーンに刻まれる。
INI待望のドキュメンタリー映画。
今、彼らは語りはじめる―
これは、INIとあなたが繋いできた、かけがえのない“居場所”の記録。
【主題歌】
「君がいたから」/INI(※作詞参加:池﨑・尾崎・後藤・佐野・髙塚・藤牧)
2025年10月31日公開、INI初のドキュメンタリー映画「INI THE MOVIE『I Need I』」主題歌として書き下ろされたバラードソング。デビューから現在までの約4年間のメンバーの姿を映し出したINI初の映画作品である本作。「僕たち(I)があなた(I)と繋がっていく(Network)」というグループの出発点から始まり、メンバーとMINIが共に過ごしてきた中で「お互いが必要な存在(Need)」となっていくという想いが込められた映画タイトル「I Need I」と呼応するアンサーソングであり、メンバー自身が作詞を手がけ、歌詞にはこれまでのグループヒストリーが垣間見える。重なり合う歌声がメンバー同士、そしてMINIとの確かな未来を確かめ合うような、温かなバラードソングに仕上がっている。
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■INI 公式サイト
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