エンタメ情報!
幸田もも子原作 “あたし”の前に学校イチの王子様降臨!!しかもライバルが大親友!? 渡邉美穂×木村柾哉(INI) W主演 映画『あたしの!』 【実写映画化&秋劇場公開決定!】
©幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会
=「ヒロイン失格」「センセイ君主」幸田もも子原作=
“あたし”の前に学校イチの王子様降臨!!しかもライバルが大親友!?
渡邉美穂×木村柾哉(INI) W主演
映画『あたしの!』
【実写映画化&秋劇場公開決定!】
「ヒロイン失格」「センセイ君主」など数々の大ヒットラブコメ漫画を生み出してきた、幸田もも子による「別冊マーガレット」にて2017年~18年に連載していた「あたしの!」(集英社マーガレットコミックスDIGITAL 刊)がGAGA配給にて実写映画化、2024年秋に劇場公開することが決定いたしました。
正直で嘘がつけず思ったことはすぐに伝えてしまうド直球で生きてきた関川あこ子(せきかわ・あここ)と、心の奥を見せられない、あこ子の小学生からの大親友・谷口充希(たにぐち・みつき)。高2の新学期初日、学校イチの人気を誇る1つ年上の先輩・御共直己(みとも・なおみ)がまさかの留年により2人の同学年に降臨!即一目ぼれしたあこ子と、好きではないと言いながら怪しい動きをする充希。これは、負けられない恋の戦いの始まりなのか…!?
<好きな気持ちに超まっすぐ!>あこ子役・渡邉美穂×<学校イチの王子様!>直己役・木村柾哉(INI)
W主演で映画初出演・初共演!直己くん大好き♡な、あこ子の青春はいかに――?!
明るくて嘘がつけず、自分の気持ちにまっすぐ突き進む主人公・あこ子を演じるのは日向坂46の元メンバーで卒業後はドラマ「SHUT UP」(TX/23年)、「あなたの恋人、強奪します。」(ABC/24年)に出演し女優として活躍をしている渡邉美穂。そして、もう1人の主人公で誰もが憧れる学校イチの王子様・直己を演じるのは、サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」を通じ結成されたグローバルボーイズグループ・INIのリーダー・木村柾哉。2人は映画初出演にしてW主演、そして初共演となります。
渡邉は「出演のオファーをいただき、初めての映画で初主演という大きなチャレンジにとても緊張しプレッシャーも感じていました」とオファー時の心境を明かし、同じく木村も「最初お話をいただいたときは、初めての映画への挑戦でもあるので、嬉しいと同時に不安も大きかった」と2人とも当初は不安が大きかったと明かしています。しかし、撮影が始まると「キャスト・監督・スタッフの皆様が「みんなで頑張っていこう」と現場をとても明るくしていただき、背負い込みすぎず、でも一生懸命に撮影に臨むことができました」と渡邉は嬉しそうに振り返っています。木村も「監督がリモートでも本読みをしてくださり、撮影では人見知りの僕をキャストやスタッフの皆さんが盛り上げてくださって、クランクアップの時には達成感で感極まってしまいました」と、撮影が充実したものだったと語っています。
原作者である幸田もも子は、何度も撮影現場に足を運び、キャスト・スタッフとの交流を重ねており、映画化について「原作を読んでくれた方も、読んでない方も間違いなく楽しめる映画だと思います!」とコメントを寄せており、W主演の2人については、「美穂ちゃんの演じるあこ子は清々しく誰もが応援したくなっちゃうようなあこ子でした。恋に必死なあこ子に、時には笑い、終盤では涙止まりませんでした。あこ子と充希がバッチバチに取り合う直己くんは画面直視できないくらいパーフェクトなかっこよさでとっても素敵でした!」と太鼓判を押している。
そしてW主演の2人からも絶大な信頼を得る本作の監督は、マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」や乃木坂46「君に𠮟られた」、Vaundy「走馬灯」など多くのMV、TV CMを手掛け、22年にはドラマ「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ〜」(TX)を監督した横堀光範。長編映画初監督となる本作では監督に加え、撮影、編集も務めました。昨年行われた撮影では自身がカメラマンも担うことで、役者の一瞬の表情や繊細な感情を丁寧に切り取り、恋愛物語に加えて、等身大の“青春”もエモーショナルに描いています。横堀監督は「人を好きになって、ぶつかって、分かり合えたその先にある「成長」と「喜び」を、あこ子を通してみなさまの心に響く映画になることを願っています」と語り、本作への意気込みを、「僕にとって初めての映画監督作品です。今までの少女漫画原作映画とは一味違う映画にしたい、そんな思いを最高にフレッシュな役者陣、スタッフ陣と共にできたことをとても嬉しく思っています」と語っており、キャスト・スタッフが一丸となって臨んだ撮影がうかがえます。脚本は、映画『恋わずらいのエリー』、ドラマ「あなたがしてくれなくても」、「瓜を破る~一線を越えた、その先には」、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などを手がける、おかざきさとこ。傷つきやすく繊細な世代でもあるキャラクターたちの心情を、ポップなセリフで昇華しスピード感がありながらも共感を覚える物語を紡ぎました。
公開に向けて渡邉は「恋をとるか、友情をとるか、悩ましくてもどかしいお話ではありますが、笑いあり、涙あり、キュンキュンあり!の本当に盛りだくさんな内容になっていると思います。あこ子やみんなが成長する姿も見届けていただけたらと思います。ぜひお楽しみに!」と本作をアピール!木村も「友情、恋だけではなく、他にもすごく色々なことが詰まっている映画です。喜んでいただけるようなシーンもたくさんあり、見終わった後は絶対に好きになってもらえる映画になっていると思います。わくわくしながら公開をお待ちいただけたらと思います。」と自信を覗かせています。
フレッシュな2人が全身全霊をかけて演じきった映画『あたしの!』。あこ子は、親友がライバルという中、直己との出会いを運命の恋にできるのか!?この秋、恋をしている・したい全人類に贈る、あこ子の“最高に前向きな青春”をかけたラブバトルエンタテイメントが幕を開ける!!?そして、あこ子の大親友であり最大の恋のライバル<充希>、さらにあこ子の相談相手となるイケメンクール男子・直己の親友<成田>のキャストも含めた続報にもご注目ください!
映画『あたしの!』渡邉美穂×木村柾哉(INI)W主演
映画化決定 !2024年秋公開!
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【キャスト・監督・原作者コメント全文】
■関川あこ子役:渡邉美穂
『あたしの!』の出演のオファーをいただき、初めての映画で初主演という大きなチャレンジにとても緊張しプレッシャーも感じていました。
けれど、キャスト・監督・スタッフの皆様が「みんなで頑張っていこう」と現場をとても明るくしていただき、背負い込みすぎず、でも一生懸命に撮影に臨むことができました。
映画『あたしの!』は恋をとるか、友情をとるか、悩ましくてもどかしいお話ではありますが、笑いあり、涙あり、キュンキュンあり!の本当に盛りだくさんな内容になっていると思います。
私の演じる、あこ子は猪突猛進で素直でパワフルな女の子で、周りの人を巻き込んでドタバタしますが、あこ子やみんなが成長する姿も見届けていただけたらと思います。ぜひお楽しみにしてください!
■御共直己(なおみ)役:木村柾哉(INI)
最初お話を頂いたときは、初めての映画への挑戦でもあるので、嬉しいと同時に不安も大きかったです。
ですが、監督が通常の本読みに加え、リモートでも本読みをしてくださり、撮影では人見知りの僕をキャストやスタッフの皆さんが盛り上げてくださって、クランクアップの時には、不安もなくなり、達成感で感極まってしまいました。
友情、恋だけではなく、他にもすごく色々なことが詰まっている映画です。
喜んでいただけるようなシーンもたくさんあり、見終わった後は絶対に好きになってもらえる映画になっていると思います。
わくわくしながら公開をお待ちいただけたらと思います。映画館で観てくださった方の心を動かせたら嬉しいです。
■監督:横堀光範
SNSやインターネットでコミュニケーションを取ることが多くなった今の時代で、
ここまでど直球で素直に気持ちを伝える事の出来るあこ子という主人公が羨ましくも、懐かしく思えます。
この映画は「恋愛」と「友情」の間で悩むあこ子が、持ち前の強さで壁に立ち向かい、少し大人に成長するお話しです。
あこ子と一緒に、甘酸っぱくて、笑えて、少し泣ける、「青春」をど直球に体験できるような映画になったと思います。
人を好きになって、ぶつかって、分かり合えたその先にある「成長」と「喜び」を、あこ子を通してみなさまの心に響く映画になることを願っています。
僕にとって初めての映画監督作品です。
今までの少女漫画原作映画とは一味違う映画にしたい、そんな思いを最高にフレッシュな役者陣、スタッフ陣と共にできたことをとても嬉しく思っています。
早く皆様にこの映画が届くのを楽しみにしています。
■原作者:幸⽥もも⼦
とにかく何事にもど直球のあこ子、はたからみたらかなりヤベェやつになりかねないのに美穂ちゃんの演じるあこ子は清々しく誰もが応援したくなっちゃうようなあこ子でした。
恋に必死なあこ子に、時には笑い、終盤では涙止まりませんでした。
あこ子と充希がバッチバチに取り合う直己くんは画面直視できないくらいパーフェクトなかっこよさでとっても素敵でした!
原作を読んでくれた方も、読んでない方も間違いなく楽しめる映画だと思います!
私も幼なじみ誘っていっぱい観に行きたいと思います♡
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【原作情報】
■「あたしの!」
原作『あたしの!』幸田もも子(集英社マーガレットコミックスDIGITAL 刊)
【映画情報】
■ストーリー
真っすぐで素直過ぎる性格で、思ったことは即⾏動、自分にも他人にも嘘がつけないあこ子。あこ子の隣には、小3からの親友・充希がいつもいた。
新学期、初登校の日、全女子の学校に行く原動力・学校イチの超人気者・直己が、まさかの留年により2人と同学年に降臨!
直己に一目ぼれしたあこ子は、ド直球なアプローチを開始。
充希は「カッコイイと思うけど恋愛って感じじゃない」と好きではないと断言するものの、充希の怪しい動きを察知するあこ子。
先手必勝!と、直己に告白するあこ子だが、「彼女つくる気ないから」とあっけなくフラれてしまう。
落ち込むあこ子だが、直己の親友・成田から直己が彼女を作らない理由を聞き、彼を好きでい続けることを決意。
一方で、充希も直己に近づきはじめて…
【作品概要】
タイトル︓『あたしの!』
出演:渡邉美穂 木村柾哉(INI)
原作:幸田もも子「あたしの!」(集英社マーガレットコミックス DIGITAL刊)
監督 撮影 編集:横堀光範
脚本:おかざきさとこ 音楽:遠藤浩二
配給:GAGA 公開日表記︓2024年秋
コピーライト︓ ©幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会
映画公式サイト︓https://gaga.ne.jp/atashino/
映画公式X:@atashino_movie
映画公式Instagram:@atashino_movie
映画公式TikTok: @atashino_movie
2024年 秋公開!
生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒、山下敦弘監督、かわぐちかいじ登壇!「告白 コンフェッション」初日舞台挨拶開催!
福本伸行「カイジ」× かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」
生田斗真 × ヤン・イクチュン
原作&主演 W黄金タッグが放つ、ワンナイトサバイバル!
生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒、山下敦弘監督
さらに、かわぐちかいじの登壇が決定!
撮影現場を訪れていた、かわぐちかいじが
実写化された作品の感想を“告白”!
「カイジ」の福本伸行と、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじという日本漫画界が誇る黄金タッグによる原作コミック「告白 コンフェッション」が、生田斗真、ヤン・イクチュンの日韓実力派俳優W主演で実写映画化され、ついに5月31日(金)の初日舞台挨拶に、生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒、山下敦弘監督に加え、原作コミックの作画を担当したかわぐちかいじ先生が登壇した。
Qまずは一言お願いします。
生田:本日はお忙しい中、越しいただき、ありがとうございます。ようやくこの映画をみなさんにお届けできる日がきました。とっても嬉しく思っています
。
イクチュン:みなさんにお会いできて嬉しいです。
奈緒:本日は足をお運びいただきありがとうございます。私は撮影日数が二日間でしたので、上映後ということで、多少のネタばれも聞けるのではないかと私も楽しみにしています。
監督:お越しいただきありがとうございます。5年経ってようやく初日を迎えることができて感慨深いです。よろしくお願いします。
Q改めて初日を迎えた感想をお願いします。
生田:辛い撮影も、眠い撮影も、今日のためだったので、頑張りが報われる日が来たことを嬉しく思います。去年の今ごろの撮影でしたが、熱くもありました。
イクチュン:しっかりしろ(笑)!生田さんとの撮影が多かったんですが、私としてはずっと生田さんに矢印を向けているような感覚でした。大変な撮影ではありましたが、生田さんが僕に矢を投げてくれたので、僕も矢を向けることができ、とっても楽しい撮影でした。こんな素敵な奈緒にあんなことをして、すみませんでした。
奈緒:しっかりしろ(笑)!
生田:集中力を保つことが大変な撮影だったので、イクチュンさんと三週間の撮影で、たくさんの刺激をいただいて、素晴しい出会いに感謝しています。
Q共演された感想をお願いします
生田:イクチュンは、体から出てくるエネルギーやパワーがすごくて、スクリーンから飛び出してきそうなぐらいパワフルで…。吹っ飛ばされそうな勢いで…。でもOFFとONを切り替えることができて、プロだと思いました。俳優としての立ち振る舞いも近くで見ていてとても嬉しかったです。
奈緒:イクチュンは本当に優しい方なんです。首を絞められるシーンの前もこの石が危ないとか、この木が危ないとか、絞められる場所を整えてくださいました(笑)。
イクチュン:演技をしていないときは、なるべく気持ちを楽にするようにしていて、演技が始まったら自然と役になりきります。おそらく、生田さんも、奈緒も一緒だと思います。カメラを向けられなくてもそのままだったら、わたし達は死んでますね。今回の私の役はとにかくエネルギーを発散する役だったんです、それを生田さんは受け取ってくれました。あんなにしっかりと受け止めてくれた俳優さんは初めてです。カッコイイです。そして僕が演技しているときは本当に怖がっていて、ビビリすぎているときもありました。
生田:あれはまじでビビッてますね。一緒に芝居をしていると、感情を引き上げてくれるような感じでした。
イクチュン:私も同じでしたよ。
奈緒:過ごさせていただいた時間は短かいのですが、すごく濃密な時間でした。役の人生で一番大きな出来事がバン!と描かれていて、そこをどう印象深く効果的に残せるか、という重要な役割をいただいて、そこを生田さん、イクチュンさん、監督の演出に助けていただき2日間楽しかったです。
Qイクチュンさんは先ほど優しいとおっしゃっていましたが、生田さんは?
奈緒:はい。優しかったです。優しかったです。
生田:2度言ったら、嘘になるよ(笑)。
奈緒:生田さんもフレンドリーな方で、カメラが欲しいです。と話したら、あるから撮ってみる?とご自身のカメラを触らせてくれたり、私のドラマの話をして下さったりしました。
生田:満足です(笑)。奈緒さんもとても話しやすい方でした。
監督:男ばかりの撮影だったので奈緒さんがいるだけでぱっと華やかでした。さっきまで煮詰まっていた奴らが笑顔になりました。
イクチュン:奈緒さんありがとうごさいます。
Q先ほど二人は熱量がすごかったということでしたか?
監督:現場に入ってすぐに喫煙場で生田さんとイクチュンに役について英語でクリーピーって伝えたかったけど英語が下手でうまく言えなくて、クリピ言うとクレイジーでいいですか?と生田さんに聞かれ、いいですよって答えたんですよ。覚えてる?
生田:こんなにクレイジーになったのは監督のせいですね。
監督:結果オーライです。あそこまで振り切れるとは思いませんでしたけど…。
イクチュン:僕は覚えていません(笑)。
監督:ほふく前進があんなに早い人を始めてみました。
Qもう一回見るとしたら、どんなところを注目したら楽しめますか?
監督:時計が出てきます。この時間を指しているんだとわかります。ある時点から時計が動いていないんです。気づいている人もいるかも?
生田:イクチュンさんの足の傷の特殊メイクがだんだん血が流れていくとか注目してくれると、朝早くから撮影したのが報われるんじゃないかな。
イクチュン:僕は2回目以降見たら僕の顔ばかり見ました。あまりにも不細工なので(笑)。
奈緒:2回目はきっとクスって笑えるところが多い気がします。1回目は怖くてヒリヒリしても、2回目はなんなんだこの二人は?っ思えると思います。私は大爆笑しました。
生田:ドリフっぽいよね。監督は狙ってましたよね。怖さと面白さと。
監督:2回目3回目と見てくれる人には狙っていました。
イクチュン:あまりに怖いと笑ってしまいますよね。そういう時は現実の中で怖いことがおかしくなってしまうんだと思います。僕は映画の中で可愛くなかったですか?
生田:可愛かった。可愛かった。(会場から大拍手)
Q監督は原作から大事にされたことは何ですか?
監督:原作は漫画として完成されていました。それをどう変換して映画として原作を壊さないように考えました。原作はプロローグが多いのでそれを分散させるようにしました。
生田:特に思ったのは目の表現で、漫画の目はとても印象的で、瞳孔が開いて焦っているような感じを、漫画に近づけるように研究していました。
イクチュン:原作も映画のシナリオを読んで、どうしたら違う役が作れるだろうか?見てくれる人にも新しく認識してくれるか考えました。なので、クレイジーに演じてみました。
奈緒:原作に役柄が登場してくるシーンがすくないのですが、より少ないからどうしたらいいかは監督と話して、想像できるところもあり、あとは監督がうまく編集してくれました(笑)。
特別ゲスト策がかわぐちかいじ先生が登壇し、生田とイクチュンへ花束贈呈へ。
Q この映画をご覧になった感想をお聞かせください。
かわぐち:ラストシーンの衝撃の余韻がまだ残っています。客席の真ん中あたりで見ていました。お客様は息を呑んで食い入るように見ていました。漫画を見た人は追い詰められた人の狂気の作品だという感想が多かったです。しかし今日この映画を見て分かったと思いますが、決して狂気ではありません。狂気なら楽なんですが、人間性ギリギリのところの話なんです。だから辛いんです。生田さんとイクチュンがギリギリのところを表現されていたので凄い映画でした。監督もすごい演出でした。
生田:作品を生み出した方に言われるととても光栄です。ありがとうごさいます。
イクチュン:そんな風に演じたと思います(笑)。
Qキャスティングを聞いた時はどう思われましたか?
かわぐち:生田さんはテレビで拝見していたので、いい男だなあと。僕らの世代だとハンサムで、色男で、美男子。今の時代だとイケメンというでしょう。追い詰められて、のたうち回るのですけど、そういう役をやって大丈夫なのか不安でした。女性ファンが多いので、影響与えたらと心配でした。イクチュンは映画の「息もできない」の大ファンなのでこの映画にピッタリだと思いました。完成するのを楽しみにしていました。
生田:ファンは大丈夫です。
イクチュン:まずは私の作品を見てくださりありがとうございました。私達が演じた役にもいい感想をいただいてありがたく思います。この映画は原作がある作品でうまく演じられたかどうか不安でしたが、本当に嬉しく思っています。
監督:嬉しくて、鳥肌がたちました。自分たち流の映画にするためにアレンジした部分もあるので、原作の方達がどう思われているか緊張していたので、嬉しかったです。
最後に「この作品が多くの方に見ていただけるように思いますし、観客のみなさんには楽しんでもらいたいですので、周りのみなさんに口コミしてくださいね」とイクチュンが挨拶し、「この映画が人生の一歩になっていただけたら嬉しいです。みなさんの胸にこの映画が残ってほしいです。この映画は企画から5年が経ちました。我々が5年かけて作った一撃を多くの方にくらってほしいと思います」と生田が締めくくった。
ストーリー
大学山岳部OBで親友の浅井とジヨンは、16年前、大学の卒業登山中に行方不明となって事故死とされている同級生の西田さゆりへの17回忌となる慰霊登山中、猛吹雪により遭難してしまう。脚に大怪我を負ってしまい、死を確信したジヨンは、実は16年前にさゆりは自分が殺害したのだと浅井に‘告白’する。長きに渡り背負ってきた十字架を降ろしたことで安堵し、死を受け入れたジヨンだったが、その直後、眼前に山小屋が出現し、二人は一命を取り留めることに。薄暗い山小屋の中、明け方まで救助隊が来るのを待つ二人だったが、浅井はジヨンの態度がどこかおかしいことに気づく。「あいつは告白したことを後悔している。俺を殺すかもしれない」。この上なく異様で“気まずい”空気が流れる山小屋内。そして、ジヨンの行動は常軌を逸し始め、狂気をはらんでいく―。やがて一線を越えた親友同士二人の攻防は、ある真実を浮かび上がらせ、想像の上を行く、衝撃の朝を迎えることに。
作品概要
◎タイトル:『告白 コンフェッション』
◎原作:原作 福本伸行 作画 かわぐちかいじ 『告白 コンフェッション』(講談社「ヤンマガKC」刊)
◎出演:生田斗真 ヤン・イクチュン ※W主演
奈緒
◎監督:山下敦弘
◎脚本:幸修司 高田亮
◎主題歌:「殺意VS殺意(共犯:生田斗真)」マキシマム ザ ホルモン
◎音楽:宅見将典
◎製作:映画『告白 コンフェッション』製作委員会
◎製作幹事:日本映画放送 NTTドコモ
◎制作プロダクション:ギークサイト
◎配給:ギャガ
©2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会
<PG12>
映画公式HP: https://gaga.ne.jp/kokuhaku-movie/
映画公式SNSアカウント X:@kokuhaku_movie /Instagram:@kokuhaku_movie
5月31日(金)全国ロードショー
「言えない秘密」 数々の恋愛映画を手がけてきた河合監督が涙した理由とは? 京本大我と古川琴音が体現する“ピュアな恋”メイキング写真解禁!
©️2024「言えない秘密」製作委員会
1つの旋律が繋いだ運命の出会い
切ない真実に涙する、感動のラブストーリー
「言えない秘密」
数々の恋愛映画を手がけてきた河合監督が涙した理由とは?
「モニターを見ながら自然と涙が流れてしまった」
京本大我と古川琴音が体現する“ピュアな恋”
『言えない秘密』よりメイキング写真解禁!
「SixTONES」としてデビュー後、京本大我が初の映画単独主演を務めることで話題を呼び、確かな演技力で魅了する古川琴音が初めて恋愛映画のヒロイン役に挑戦した注目の映画『言えない秘密』が6月28日(金)に全国公開致します。
メガホンを取るのは、映画『鈴木先生』『俺物語!!』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』など数々の話題作を手掛けてきた河合勇人監督。
過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(みなと)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(ゆきの)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまうーー。
河合勇人監督、京本大我、古川琴音の『言えない秘密』にかける強い想い
そして河合監督の涙のワケとはー?
©️2024「言えない秘密」製作委員会
本作のメガホンをとった河合監督といえば近年だけでも、映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(19、21)や『総理の夫』(23)、『身代わり忠臣蔵』(24)で監督を務めるほか、テレビドラマのみならず配信ドラマも手掛けるなどジャンルを問わず演出家として活躍。本作は、物語の良さを軸にしながら、しっかりエンタメ作品として昇華できる監督という点から、数々の恋愛映画を手掛けてきた河合がメガホンをとることになった。
物語の中心となる湊人と雪乃を演じた京本大我と古川琴音について河合監督は「湊人は等身大の大学生であるけれど、トラウマを抱えた学生なので影がある。京本君はそれを自然体で演じられる本当に素敵な役者さんでした」と話し、「古川さんは当初からそのままがいいなと思っていました。彼女が持つ独特なオーラもマッチして雪乃をミステリアスかつ魅力的に演じてくれました」という2人の印象とともに「しっかり準備して撮影に臨んでくださったので大変なことはほぼなかった」と、京本と古川との撮影を振り返る。
先日行われた完成披露試写会で河合監督は、撮影現場では“言えなかった秘密”として「実は、モニターを見ながら自然と涙が流れてしまったシーンがある」と発表していたが、そこについて深堀りしてみると「湊人と雪乃が純粋にお互いを思いやる気持ち、2人のピュアな愛がモニターを通してひしひしと伝わってきて、思わず涙がこぼれてしまった」とその理由を明かした。数々の恋愛映画を手がけてきた河合監督をも圧倒した京本と古川の演技。今回解禁された写真でも、3人がモニターを真剣に見つめる姿から、本作への想いが伝わってくる。
登場人物の繊細な気持ちに寄り添い丁寧にキャラクターを描こうとした河合監督と、それに応え、見事にそれぞれのキャラクターを体現した京本と古川。是非、本作での演技にご注目いただきたい。
青春時代に誰もが経験する淡く切ない恋に胸高まり、「秘密」が明らかになった時、これまで見えてきたものが一変するラブストーリー『言えない秘密』は、6月28日(金)全国公開。ぜひ劇場でご覧ください!
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【ストーリー】
過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(みなと)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(ゆきの)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまうーー。
【クレジット】
出演:京本大我 古川琴音
横田真悠 三浦獠太 坂口涼太郎 / 皆川猿時 西田尚美 尾美としのり
監督:河合勇人
脚本:松田沙也
音楽:富貴晴美
主題歌:SixTONES「ここに帰ってきて」(Sony Music Labels)
製作:「言えない秘密」製作委員会
配給:ギャガ
Ⓒ2024「言えない秘密」製作委員会
公式サイト:https://gaga.ne.jp/IenaiHimitsu/
公式X:@Ienai_H_movie
公式Instagram:@ienaihimitsu_movie
6月28日(金) 全国ロードショー
1つの旋律が繋いだ運命の出会い 切ない真実に涙する、感動のラブストーリー 『言えない秘密』 ドイツで沸き起こった拍手と絶賛の声! 「第24回NIPPON CONNECTION」に古川琴音登場!
1つの旋律が繋いだ運命の出会い
切ない真実に涙する、感動のラブストーリー
『言えない秘密』
ドイツで沸き起こった拍手と絶賛の声!
「第24回NIPPON CONNECTION」に古川琴音登場!!
「SixTONES」としてデビュー後、京本大我が初の映画単独主演を務めることで話題を呼び、確かな演技力で魅了する古川琴音が初めて恋愛映画のヒロイン役に挑戦した注目の映画『言えない秘密』が6月28日(金)に全国公開致します。
メガホンを取るのは、映画『鈴木先生』『俺物語!!』『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』など数々の話題作を手掛けてきた河合勇人監督。
過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(みなと)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(ゆきの)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまうーー。
ヨーロッパで初披露!!ドイツ開催の「NIPPON CONNECTION」で古川琴音が登壇!!
現地観客とQ&Aを実施!!
この度、ドイツで現地時間5月28日(火)から6月2日(日)に開催された世界最大級の日本映画の祭典「第24回NIPPON CONNECTION」で、『言えない秘密』が特別上映されました。
先日の日本での完成披露に続き、今回はワールドプレミアとなり、ヨーロッパの観客に向けた初披露の場となりました。本上映には、同映画祭で優れた若い才能に贈られる「ニッポン・ライジングスター賞」を受賞する名誉ゲストとして参加していた本作のヒロイン雪乃役を演じた古川琴音が登壇!
「他の作品に出演されているのを観て古川さんが好きになった」という古川ファンから、「日本映画が好き」「ラブストーリーが好き」「秘密がテーマの作品に興味があった」という映画ファンまで計320名ほどが詰めかけた満席の会場で、上映前の舞台挨拶と、上映後には観客とのQ&Aを実施いたしました。
上映前には、満席の会場を喜びつつ、流暢なドイツ語と英語を交えて挨拶をした古川は、日本でのお披露目となった完成披露試写会では女性客が沢山来場してくれたことに触れ、今回の上映では男性のお客様も沢山ご来場いただいているので、どんな反応をいただけるか楽しみだと語って上映が開始しました。上映中は、音大での学生たちと教師との掛け合いに笑いが起きたり、中盤から後半にかけては湊人と雪乃のシーンで涙を流す人たちも多くみられ、エンドロールが終わると会場からは自然と拍手が沸き起こりました。
そんな中、再び登場した古川は、司会者より「今作ではピアノ演奏がとても大事だったと思いますが、どのように取り組まれましたか?」という質問を受け、「ピアノは幼い頃からやっていたのですが、先生についていただいて撮影1か月前からレッスンを始めました。主演の京本君は初めての本格的なピアノ演奏だったので、3か月前からレッスンを始めて猛特訓されていました。私がこの物語を演じるにあたって大事にしようと思っていたのが、ピアノを弾く姿だったり、2人(雪乃と湊人)を繋ぐものがピアノの音だったので、ピアノ演奏の際に音が自分の体からちゃんと出ているように、そう見えるように努力しました」と語りました。
その後Q&Aにうつり、観客からの「とても素晴らしい映画をありがとう!台湾のオリジナル版も観ていて好きだったので、比較してみることができました。撮影にあたりオリジナルを観ましたか?観ていたらそれをインスピレーションにして演じられましたか?」という質問には、「台本をいただく前にオリジナルを観ていました。ラブストーリーだけど、ただの美しいラブストーリーではなく、雪乃の湊人への強い想いがとても印象的で、そこにリアリティを感じ、惹かれました」と語り、さらに「そこは大事な部分だと感じてこの作品でも表現したいなと思っていました。そういう部分ではオリジナルを大切にしましたが、それ以外の部分ではあえて寄せようとしたり、あえて何かを変えようと意識したりはせず、今回の台本に忠実に演じようと考えました」と語りました。
次の「雪乃というキャラクターと古川さんとの共通点を教えてください」という質問には、「似ていると思うのは、“猪突猛進なところ”です。雪乃ほど大きな決心をしたことはないですが、私もこうと決めたらそれしか見えなくなるところがあるので、そこは似ているかなと思います」と語り、さらに「ドイツに来てこうした機会を作ってくださって有難うございます!上映前の挨拶で男性客が多いことを驚かれていましたが、私は男性ですが、この作品が大好きですよ!」というアピールには、はにかんだ笑顔を見せ「有難うございます!」と答えました。
また「今作を観て2人の距離感がとても良いことが伝わってきました。ただ上手な演技だけではそれを出すのは難しいと思いますが、何か秘訣は?」という質問には、「ラブストーリーでは2人がどのくらいちゃんとカップルに見えるのかがとても重要だと感じています。脚本では心理的な距離の近さは書かれていますが、私自身と京本さんは歴史を積み重ねてきたような関係ではないので、そこの距離感が見えてしまったらどうしようという不安はありました。でも、今回はピアノの練習が2人の距離感を補う良い助けになってくれました。ピアノ練習を通して、リードしあったり、教え合ったりとコミュニケーションをとれたことで、関係性をうまく築くことができ、それを映画の中の2人にも反映することができたのかなと感じています」と語りました。まだまだ質問は尽きない中、タイムリミットで出たラストの質問「エンディングについて、ハッピーエンド、バッドエンド、どんな風にとらえていますか?」には、「私自身はこのエンディングがとても好きです!湊人の雪乃への気持ちを強く感じることができるエンディングだと感じました」と語り、温かい拍手に包まれながらQ&Aは終了となりました。
青春時代に誰もが経験する淡く切ない恋に胸高まり、「秘密」が明らかになった時、これまで見えてきたものが一変するラブストーリー『言えない秘密』は、6月28日(金)全国公開です。公開前の6月中旬には、上海国際映画祭でのアジアプレミアも控える本作に、是非ご注目下さい!
★NIPPON CONNECTION とは・・・
約80人のボランティアを中心としたチームからなるNPO法人「ニッポン・コネクション」が運営し、ヘッセン州科学芸術大臣ティモン・グレメルス氏、フランクフルト市長のマイク・ヨーゼフ氏、及び在フランクフルト日本国総領事館の後援を受け開催されている。2000年の発足以後、日本映画に関する世界最大級のプラットフォームへと発展し、2023年には18,500人を超える来場者を迎えた。第24回となった今年は、現地時間5月28日から6月2日まで開催され、8つの会場で約100本の短編・長編映画が上映された。また、日本の音楽、食文化、芸術の多様性を反映した幅広いカルチャープログラムを通じて、日本の文化が紹介されている。約50名の映画製作者が作品の上映、観客との交流のために日本から訪れた。
★ニッポン・ライジングスター賞とは・・・
昨年新設された日本映画界の優れた若い才能に捧げられる名誉ある賞。今年の古川琴音は、昨年の三浦透子に続く受賞となる。
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【ストーリー】
過去の出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(みなと)は、どこか謎めいた雰囲気のある雪乃(ゆきの)が奏でるピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。自然と惹かれ合い、雪乃の天真爛漫なキャラクターと心動かすピアノ演奏は、湊人が抱えるトラウマを癒し、やがて2人で過ごす日々は愛おしくかけがえのないものになっていく。しかし、ある日突然雪乃は湊人の前から姿を消してしまうーー。
【クレジット】
6月28日(金) 全国ロードショー
出演:京本大我 古川琴音
横田真悠 三浦獠太 坂口涼太郎 / 皆川猿時 西田尚美 尾美としのり
監督:河合勇人
脚本:松田沙也
音楽:富貴晴美
主題歌: 「ここに帰ってきて」 SixTONES (Sony Music Labels)
製作:「言えない秘密」製作委員会
配給:ギャガ
Ⓒ2024「言えない秘密」製作委員会
公式サイト:https://gaga.ne.jp/IenaiHimitsu/
公式X:@Ienai_H_movie
公式Instagram:@ienaihimitsu_movie
台湾文化センター 台湾映画上映会 映画『春行』トークイベントレポート
工藤将亮(くどう・まさあき)監督
「台湾文化センター 台湾映画上映会2024」映画『春行』上映会トークイベントが、5月24日(金)に台北駐日経済文化代表処台湾文化センターにて開催された。本上映会は2016年より台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが開催する、台湾の今を描いた名作、意欲作を紹介する人気企画だ。本年度より、キュレーターに映画監督のリム・カーワイを迎えリニューアルして開催される運びとなった。
大阪アジアン映画祭で話題となった、妻の遺体を冷凍庫で保存しようとする夫と、その家族の姿を16㎜フィルムの美しい映像で綴った『春行』は、新人監督による低予算のインディペンデント映画だが、世界4大映画祭のひとつサン・セバスティアン国際映画祭2023にて最優秀監督賞、シンガポール国際映画祭にて最優秀脚本賞、最優秀女優賞を受賞した注目作だ。
「台湾映画は活き活きした“サシミ”のよう!」
台湾ニューシネマの新たな継承者、女性監督たちが切り拓く新しい台湾映画の魅力とは─
登壇者:ワン・ピンウェン監督、ポン・ズーフェイ監督、工藤将亮(くどう・まさあき)監督
「大阪アジアン映画祭で上映されましたが、今日が東京初上映です。今日、工藤監督とみなさんとお会いできてうれしいです。」と、オンライン登壇したワン・ピンウェン監督とポン・ズーフェイ監督が挨拶すると、会場から大きな拍手が起きた。ベルリン国際映画祭でワン監督とポン監督と知り合ったという工藤将亮監督は「台湾とは映画を通しての縁が多くあり、昔、台湾映画に助監督として参加したこともあります。いまは自分の映画の編集を台湾の方が担当して下さっています。台湾映画も大好きなので、今日はポン監督、ワン監督とオンラインで再会して交流することができてうれしいです。」と、再会を喜んだ。
工藤将亮監督、リム・カーワイ監督
「『春行』からは、日本映画が忘れてしまった風景や音の使い方が感じられました。何よりも滝、雨、蛇口という、水というモチーフは、ツァイ・ミンリャン監督の『愛情萬歳』『河』に通じるものを感じました」と工藤監督が自身もファンであるという、ツァイ・ミンリャン監督の作品に絡めた感想を述べた。ワン監督もポン監督もツァイ・ミンリャン監督は大好きだとし、「脚本は彫刻を削るようにそぎ落としながら、脚本家と3人で作りました。現場はとても流動的で、水のモチーフのシーンは、その場でその場で様々な要素取り入れていきました。冒頭の滝のシーンは、脚本の段階で宜蘭にある滝の写真を見せてもらって、取り入れたものです。撮影が冬の終わりから春にかけてという、雨の多い時期で、撮影の時に雨が降っていたら、そのまま雨のシーンにすることもありました。」と、余韻を残す印象的なシーンの数々の秘話を語った。
登壇者:ワン・ピンウェン監督、ポン・ズーフェイ監督、工藤将亮(くどう・まさあき)監督
「以前、ホウ・シャオシェン監督が「映画は監督の人格に由来することがある。理論的というより抽象的に表現されるのが映画」と話していましたが、そうしたパーソナルな部分を表現しながら、共同監督することになった経緯が気になります。」と工藤監督。「私はジャーナリズムを学んだ後、アメリカで映画の勉強をしました。商業映画がメインでしたが、私はアート映画に興味があり、その時に芸術を専攻していたスペインから帰国したポンに出会いました。すぐに意気投合し、『春行』を一緒に撮ることになりました。いままでは製作の際にストーリーを重視していましたが、ポンの影響もあり、精神性を重視した作りになったと思います。」と、ワン監督が共同監督をした経緯を説明し、背景がちがうふたりだからこそ、奥行きのある作品ができたと語った。
Q&Aでは「台湾語を使用しているのはなぜか」との問いに、「本作は16 mmフイルム撮影も含め、時代と共に失われていくものを撮りたかったのです。私たちが子どもの頃は、両親の世代は台湾語を使っていましたが、戒厳令下において台湾語は学校で使用は禁止されており、いまは台湾語を使う人は少なくなっています。」と、失われていく記憶をフィルム撮影に収めたとポン監督が語った。「夫ではなく妻が突然亡くなる設定にした理由」については、「この家庭は感情的にも関係が崩れていたが、それを母親が中心的に繋ぎとめていました。父と息子の関係もあまりありません。それが母の死で父と息子の関係が絶たれてしまい、父親と息子、息子の彼氏との関係がどう紡がれていくのかも描きたかったのです。」とし、「父親役のシー・シアンはホウ・シャオシェン監督作品、母親役ヤン・クイメイはツァイ・ミンリャン監督やアン・リー監督作品にも出演しており、台湾ニューシネマを代表する俳優です。私たちは彼らを通して、台湾ニューシネマの作り手たちとの対話、連続性を示したかったのです。」と、ポン監督が台湾ニューシネマへの思いを述べた。
上映会の様子
最後に台湾映画の魅力を問われると、「台湾映画の魅力は語り尽くせいないものがあります。アートの本質とは「問い」にある。作り手が観客に問いを投げかけ、それが深ければ深いほど、観客の心に刺さる。ジャーナリズムは社会の動き、人間を観察することからはじまり、真実を曲げずにシンプルに伝えることが根本にある。ワン監督、ポン監督の『春行』には、これらの観客の心に突き刺さり、読後感をもたらすものがありました。本当に台 湾映画が好きでたまらない」と、工藤監督が台湾映画への熱い思いを語った。
ワン監督は「台湾映画には命の哲学のようなものが描かれている」と述べると、ポン監督が「台湾映画は活き活きとしていて、人を惹きつける、まるでサシミよう!」と言うと、会場は大きな笑いと拍手に包まれた。
工藤将亮監督、王淑芳台湾文化センター長、リム・カーワイ監督(左から)
★日本初上映作品(6作品):
『金魚の記憶』『逃亡者狂騒曲 デジタルリマスター版』『少年と少女』『ミルクティーを待ちながら』
『ニューヨーク協奏曲』『9発の銃弾』
★東京初上映作品(1作品):『春行』※大阪アジアン映画祭2024にて上映
*『金魚の記憶』『春行』上映済
台湾文化センター https://jp.taiwan.culture.tw/News_Content2.aspx?n=365&s=208014